マルタ留学の攻略方法教えます。

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この記事ではコロナウィルスによって留学を断念せざるを得ない状況になった方々に、現在マルタ留学をしている私が、日本で他の国を検討していた時からマルタで生活を送れるようになるまでにどのようなことをしてきたのか、実体験を交えて共有していきます。

 

私自身もコロナウィルスで行ける国が限られていた中で、どこの国に行くべきかかなり悩みました。他の国に留学した訳ではないので、参考程度に見てもらえると助かります。

 

 

 

目次

 

 

 

(1) マルタ共和国を選んだ理由

 

2020年11月時点で行けた国

私は2020年12月中旬からマルタ留学が始まりました。

英語を母国語または第2外国語で使用している国で11月の申し込み時点で行ける国は

イギリス、アイルランド、マルタ3ヶ国のみとエージェントの方に言われました。

この4ヶ国はどのエージェントでも共通しており、どこの国も治安が良かったので、費用を軸に絞りました。

様々なエージェントから3ヵ国の平均留学費用を聞いたところ

1ヶ月の語学学校とアパートの総費用

イギリス:20〜30万円

アイルランド:15〜20万円

マルタ:15万円

イギリスは英語を聞く機会が増えるが高い。

フィンランドは中間

マルタはイギリス英語を聞く機会は減る

第2外国語として英語を使用しており、街ではマルタ語と英語が公用語費用はかなり抑えられる。

予算を抑えながらもある程度英語も街で使えるという点でマルタ共和国を留学地として選びました。

 

マルタでの最適な留学期間

留学の際にどれくらいの期間が適しているのか?という疑問に対して私としては半年以内がベターであると考えています。

はじめての留学で予算がない中で

アメリカやイギリス、カナダなど(やり方にもよりますが)

留学費用が高めの国に行けない方はマルタに数ヶ月住んで

語学力をある程度高めておき、海外生活にも慣れるようにするという戦略はありだと思います。

私はその気持ちもあってマルタを選びましたが、現地の生徒の滞在期間の割合は

1ヶ月以内10%

3ヶ月以内30%

6ヶ月以内30%

それ以上30%

肌感ですが、70%の人は6ヶ月以内の留学です。

 

(2) 入国する前にするべきこと

 

コロナウィルスについて

12月12日にマルタは日本をアンバーリストに入れ、マルタ共和国に入国する日本人はコロナウィルスの陰性証明が必要となりました。

この検査は日本で4万円ほどかかりますが、マルタ空港内で無料で受けられるので

日本では受けずにマルタの空港についてから検査を受けます。

陰性証明の無い人たちは、検査を受けないと空港から出られないので強制的に受けます。

マルタ人の看護師のような方が指示を出しますが、訛りが強く半分くらい何言ってるか分かりませんでした。

*細長い綿棒のようなものを鼻の奥まで突っ込まれて、ちょっと痛いです。

またマスクは必ず持っていきます。街で歩いていてマスクを身につけていないことが現地の警察に分かると€50(6500円)の罰金が科せられます。

私の友人は語学学校の外でマスクを付けずにバナナを食べていたら、警察に見つかり€50を支払うことになりました。(日本より厳しめです)

 

スマホ関連

結論 SIMカードGOという会社が私としてはおすすめです。

理由としては私の友人がマルタの大手3社(melita,Vodafone,Go)を全て1ヶ月使用して、

Goが1番早くアクセスが良いということが判明したからです。

また設定が超簡単です。

SIMフリーにしたスマホにGoのカードを挿入したら、その瞬間に使えます。

1ヶ月(4週間)で€10、約1300円です。

[Go SIMカード €10]

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Goのお店は街中にあり、€10を1つ購入することを伝えるだけで購入できます。

 

アプリのダウンロード

アプリを事前に入れておいた方が良いものは以下の5つです。

全部毎日のように使います。

tallinja

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tallinjaアプリを使用することで瞬時にバスの時刻と到着時間が分かります。

*タリンジャのバス時刻検索アプリはバスを乗るたびに使うので必ず入れて下さい。

マルタ国内では電車は通っていません。

長距離用の移動手段はバスまたはタクシーのみです。

タクシーを毎回使うと費用がかさむので、バス移動が基本になります。

料金は現金払いだと夏季は2€冬季は1.5€です。

またtallinja cardの12回分15€を現地で購入することで、1回の乗車料金を1.25€に抑えられます。

[tallinja card 12回分€15]

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マルタのバスはカードであれば、乗車時に運転席にあるICチップにタッチします。(現金であればレシートが発行されます。)

一度タッチすれば、タッチした瞬間から2時間以内はバスが乗り放題で追加料金は発生しません。

現金はレシートを読み込むことで、同様の効果を発揮します。

tallinjaのアプリの使い方ですが

街中にバス停があるので、現在地と目的地を入力して時間を調べるだけです。

[アプリを起動して目的地と現在地を入力]

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しかしバスが5分遅れたり、1分早く通り過ぎたりはよくあることなので、時間には余裕を持ちましょう。私は最高30分待ちました。

 

Bolt、eCabs

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これはタクシー移動をする際に大活躍します。数kmの移動€6〜8ですが

10kmを超えるような長距離移動の際は、最低でも€15はかかります。

またタクシーにもグレードがあり、大きくてカッコいいタクシーを呼ぶなどして、アップグレードすれば、必然と料金も上がります。

[eCabsのタクシー選択画面]

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BoltもeCabsも似たようなものなので、両方使ってみて、好きな方を使うといいと思います。

 

Google翻訳

語学学校で使い倒しました。

分からない単語があるたびに翻訳しています。

Google翻訳オフラインで使用できるということに加えて他の言語もダウンロードできてその場で他言語に切り替えられることがなにより強みです。

他国から来た外国人に対してその国のあいさつをしてあげるだけで好意的に思ってくれます。

 

Instagram

これは生徒と連絡を取る時やその人のプロフィールを知ることに役立ちます。

WhatsApp(後述)や他のSNSは交換したくないけど、instagramならOKっていうパターンはマルタにも存在しています。

 

WhatsApp

これは連絡手段という意味ではInstagramの上位交換になります。WhatsAppは日本でいうLINEのようなもので、世界中でダウンロードされているので、オフィシャルな繋がりを求める場合電話をしたい場合はダウンロードしましょう。

またWhatsAppは携帯電話番号通信環境(Wi-Fi除く)が必要なので、日本で通信に問題がないうちに入れておきます。

 

クレジットカード

マルタ国内ではVISAカードまたはMasterCardの使用をおすすめします。

銀行(ATM)での引き出し、カード決済、書類申請など様々なシーンで上記のカードが使用できます。

国産ブランドであるJCBカードを私は持って行ったのですが、かなり使いづらく後悔しています。

JCBカードはタクシーの決済、tallinja student cardの申請はできません。

またお金を引き出したい場合は国内で2大勢力であるBOVHSBCでは引き落とせないので、街中にあるATMを使用することになります。

[歩道に面したATM]

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銀行内であればセキュリティ体制がしっかりしていますが、街中にあるATMは歩道に面した所に設置されているのでやや危険な印象があります。

tallinja student cardJCBの決済を選択することができず、VISAやMasterCardでの決済が基本となっています。

よって私は現地で知り合った日本人の方に申請してもらいました。

タクシーのカード決済もカードを登録すると€5分無料にもなります。

90日以上滞在する学生学生ビザを申請しなければなりませんが、語学学校内でVISAと言えば、クレジットカードのことだとすぐに理解できます。

JCBについて話すと、マネージャーやエグゼクティブの方は日本人と事務的なことで話す機会が多く理解してもらえますが、現地の先生や語学学校の生徒はJCBと聞いただけではクレジットカードのことか判別できない場合があり、JCBが何かを説明する必要があります。

よってクレジットカードに悩む人はVISAまたはMasterCardを選択することをお勧めします。

 

tallinja student card

これは私は現地について1ヶ月以上経過してから知ることになりました。

勉強目的で90日以上マルタに滞在する生徒向けのカードです。

申請条件は下記の通りです。

マルタ国内の学校に在籍していること

3ヶ月以上滞在する予定で証明できるものを持ち合わせている

語学学校に行くと学生証のようなものが発行されます。

裏面に語学学校の滞在期間が記載されているので、申請時の証明書として利用可能です。

オンライン申請のみ受け付けていて

tallinja bus cardと検索するとヒットします。

パスポートや学校の詳細を入力して申請した時に設定した住所に10日〜20日ほどで到着します。

[tallinja card 生徒用]

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出国の1週間前に語学学校を住所に設定しておけば、学校に到着してからすぐにtallinja student cardを受け取ることができます。

料金は初めの1ヶ月は申請費と交通費(€20)で約€32支払います。

バスで使用するたびに€0.75が引かれ、全てなくなるとそこから無料でバスを使うことができます。

*マルタ国内では学生が勉強のために来ている場合は、そのための移動としてバスを使うことを歓迎しているからだと聞きました。

最初にまとまった額を支払い、使用する毎に料金が引かれるtop upと呼ばれるシステムは

マルタでよく使われているので、覚えておくと良いと思います。

 

TOEIC

語学学校で必要な英語力ですが、TOEIC500点は最低でも必要になってきます。

語学留学に行きたい方は足切りがこの点数だと思ってもらってもいいと思います。

フラットメイトと話す時や先生と話す時に自分の意思を簡単な英語でも表現することができないとかなりストレスですし、現地で生きる難易度がちょっと上がります。(上げたい方は別)

nativecampなどの英会話アプリである程度トレーニングして、外国人と会話をすることに慣れておくと、現地での生活や語学学校で役立つと思います。

 

(3) 生活費は1ヶ月あたり€500

マルタで語学学校の生徒がフラット(シェアハウス)に住む場合は1ヶ月で€500以上かかります。私は現地についてから情報を集めて、初月は余分にお金がかかってしまいましたが、次の月からはその情報を活かして、うまく節約していたので、マルタでのおすすめの節約術を紹介します。

 

まずは€500の内訳です。

食費:€250

観光:€150

衣類、生活類:€50

交通費:€50

 

食費€250

結論、食費はスーパーマーケットの選定食材選びによって食費を抑えることができます。(*食材選びにはデメリット有り)

スーパーマーケットはLidl、食材はパスタやパン、ピザなどの小麦粉できた食材を選んでいました。

*小麦粉はマルタ国内で安いですが、摂り過ぎると太るので要注意です。

私は来た当初コンビニやminimarketと呼ばれる地元の方が運営しているコンビニくらいの規模感のスーパーを利用していました。

しかしLidlコンビニやminimarketでは商品によっては、2倍以上価格が違うということが容易にあります。

またスーパーによって商品の値段が異なるというのがマルタの特徴です。

こっちのスーパーでは冷凍食品が安くて、こっちのスーパーではワインが安いというように、全く同じ商品なのにお店を変えるだけで価格が変わることがよくあります。

私は一回の買い物でお店を点々とするのは煩わしいので、Lidlでまとめて購入しています。

Lidlはドイツのディスカウントスーパーマーケットです。

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マルタの水

マルタの水道水は飲むことができません。うがいの時に口に入れましたが、消毒の味がハッキリと分かるくらい、化学系の物質が入ってます。

水は12〜15ℓをまとめて購入しています。

値段もどこで買っても大きく変わらず€3になります。

[San Michel Water €2.99]

この水は美味しいのでおすすめです。

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観光€150

学生ビザを保有する3ヶ月以上滞在する長期滞在者が週1回観光する想定です。

1週間に1回、マルタを観光する場合発生するものは

交通費(バス、タクシー、フェリー)

入館料(博物館、水族館、動物園、ポパイ村)

食費(レストラン、路面店)

お土産

あたりは発生してくると思います。

 

交通費

バスは1日中移動に使っても€6もかかりません。tallinja student cardを使えば実質無料です。

ただバスの乗り換えが何回も必要(2回以上)で、友人と移動しているならタクシー移動をおすすめします。

目的地に正確に、早く到着できるからです。

マルタのバスが時間通りにこないことがあると紹介しましたが、乗り換えの回数を重ねれば、さらに待つことになります。

ましてや祝日に移動となれば、バスが観光客で溢れて、車内も人によって狭くなります。

私も土曜日の夜にバレッタから家に帰るためにバスを使いましたが、満員だったため運転手がバス停にいた客を乗車拒否してるところを目撃しました。

BoltやeCabsなどのタクシーを使って、割り勘をすればそれなりに費用も抑えられるので

バスより高いかもしれませんが、状況に応じて使ってあげると移動時間を大幅に短縮できます。

マルタからゴゾに移動する際はフェリーになります。

マルタ島からはCirkewwa Ferry Terminal

ゴゾ島からはGozo Ferry Terminal

が出ていてて、マルタ島からは料金が発生しませんが

ゴゾ島からマルタ島に戻る際は、往復料金として4.65€が発生します。

フェリーに約45分乗っていて、この価格は安いです。

 

入館料

マルタの歴史を直で学びたい時や自然にふれたい時は博物館や動物園、水族館に行くことをおすすめします。

しかし当然のように入館料が発生します。

日本より安いので安心して下さい。

インターネットで検索して出てくるような博物館や水族館は€3から高くて€10です。

[マルタ考古学博物館入館料 €3.5]

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展示数が少ないこともあり入館料も安くなっています。

ポパイ村でも確か€10ほどです。

 

食費

観光していて小腹が空いたら、路面店のパイを食べるかレストランに行っていました。

パイは10数種類から選べて50円から200円で購入できます。このパイ屋は街中にあり、マルタに行けば、至る所で見かけます。

[街中にあるパイ屋]

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中でもパスティッツィは50円で購入できて中毒性があります。

マルタのローカルフードなので、是非食べてみて下さい。

[pastizzi 1個€0.40]

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他のパイも絶品でかつ破格なので、食べ過ぎ注意です。

レストランは日本と同じくらいの価格設定です。

ピザとかであれば1枚700〜800円でボリューミーなピザを注文できます。

[レストランで注文したピザ]

1人1枚食べればお腹いっぱいになります。

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お土産

首都vallettaのメインストリートは両サイドにお土産屋が並んでいます。

4〜5店舗見ましたが、価格帯は均一でどこのお店を選んでも良いと思います。

商品もマグカップが500円、マグネット300円、写真立て600円と基本的に安く設定されています。

[プレート立て €6.5]

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マルタはお土産としてヌガーやゴゾハニーが有名です。数百円でどれも購入できるので、お土産屋に行った際は選択肢の候補に入れてみて下さい。

[左:ヌガー€1.25、右:ゴゾハニー€2.95]

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衣類、生活費:€50

衣類はスリーマやバレッタなどで海外発祥のチェーン店で購入すると費用を抑えることができます。私はMARKS &SPENCER というところで靴下を買いましたが、5足で€5、他店舗では1足で€3はします。

[MARKS &SPENCER イギリスの小売事業者]

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生活に必要なペーパーや洗剤、ハンドソープ、アルコール消毒などはLidlで購入することができます。食材とまとめて購入しましょう。

 

交通費:€50

tallinja student card を購入してからはバス代は無料になりました。

よってタクシー移動やフェリー(月に1回ゴゾに行くので)にのみ交通費がかかってきます。

 

(4) マルタで注意すべきこと

 

建物の壁が薄く、脆い

マルタは街中で建物工事をしています。5分歩けば工事している建物に遭遇します。歴史的な建物が多いというのもありますが、建物の造りが少し甘いので、工事を必要とするのかと思います。私の住んでいるフラットは、見た目はお洒落ですが、壁が薄く、防音機能は一切ないです。

シャワー音や調理中の音も全て聞こえてしまうので、夜は11時にみんな寝るようにしています。
[工事中の建物]

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歩道が狭い

道幅はとにかく狭いです。場所によっては1mくらいしかありません。

 

運転が荒い

マルタ人の運転はとにかく荒いです。ただでさえ歩道が狭いのに、運転が荒いので、道路を歩くのは少し危険です。日本人の運転を基準にしてマルタにくると相当運転が荒い国なんだと感じます。

 

食習慣

マルタで生活をしているととにかく太ります。マルタはヨーロッパ1の肥満大国で、太りやすいものが安く気軽に食べられるという特徴があります。様々な人種が生活しているので、どこの国の人でも食べられる食べ物としてパスタやピザ、パンなどが食べられています。

スーパーでもこのような食材は安く購入することができます。また品揃えが違います。パスタに使うミートソースは10種類以上ありますし、チーズやベーコン類は日本の数倍はあります。

パスタやピザに必要な材料は基本的に安く販売されています。

またお菓子やチョコレート、ジュースの品数も桁が違います。

お菓子はバラ売りよりもファミリーパック

ジュースもℓ単位で購入します。

[ジュースが大量に販売されている]

レッドブルが130円と安い

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生活費を抑えたいという気持ちから安くて美味い食材に行きがちですが、気をつけないとかなり簡単に太ります。

 

ATM

街中にATMがありますが歩道の途中にポツンと置かれていることがあるので、引き落としているすぐ後ろを歩行者が通ります。

どこから見られているか分かりませんし、おろした後を狙われる可能性もあるので、銀行などのセキュリティ体制が整っている所で引き落としましょう。

 

首都バレッタにホームレス

首都バレッタは夕方過ぎに観光客を狙ったホームレスが現れます。

バスのお金が欲しいと言ってくるで

「Sorry,I can't speak English.」といつも通り返していきましょう。

 

 

マルタ留学についてリアルの情報をシェアさせてもらいました。まだ語学留学は続くのでマルタについて気になることがあれば答えられる範囲で答えます。笑

マルタ留学は危ない部分もありますが、とても楽しい国なので語学留学の候補地の1つに入れていただけると幸いです。